ブロいじり・ブロあそび

ブロンプトンという自転車で遊んでいます

【ブロいじり】Alfine 11速内装ギアをつけたら、フロントのチェーンリングはいくつ?

後日書きますが、シマノの11速内装ギアをつけたBromptonを計画しています。自分的には3台目のブロンプトンです。

 shimanoが誇る内装11速ギアですが、センターロックディスクブレーキ対応です。

bike.shimano.com

さて、Alfine11をつけたBromptonで、フロントチェーンリングを50Tにするのか53Tにするのか、クランクセットを買う前に仕様を決めないといけなくなりました。FC-R9100をつけますので、後から変えるわけにもいきません。

www.amazon.co.jpまずAlfine11のギア比を調べる前に現状分析です。S6RについているStarmayArcherの3速の場合、ギア比は、7/11, 1, 11/7 という比率になっていて、単純明快です。現在50T(34T)でスプロケットには17T,14Tがついています。

画像1

グラフを書くと、こうなります。横軸はギア組み合わせ、縦軸は、フロント1回転の時、リアが何回転するかを計算した結果で、青が50T, 黄色が34T。

34Tは坂道に行くときの登坂モードですが、最も高いギア比でペダル1回転がリアホイール5.8回転、最も軽くて1.9回転が通常利用の50Tです。3$Tも3速から6速はダブっていて、1速は1.3回転。

次にSG-7001-11ですが、できれば明確なギア比(小数ではなく)を出してみたい。でもマニュアルにも書いてありません。RTさんという方のブログに情報があるので、それを元に、無理矢理計算を試みてみました。

https://ameblo.jp/rantzwadorl/image-12036710177-13331895637.html

計算方法ですが、Front, Rear を切り替えたときの比率が縦15種類ありますので、ここから、FrontとRearのギア比による影響をすべて取り除いて、Alfine11のみの回転数倍率のみを抽出し、これを平均して精度を出し、それに近い有理数(errorを設定)をMathematicaで計算する、というものです。

ration[idx_, err_, mul_] := 
r/# & /@ f // Flatten // 
   alfine[idx] # & // {Mean[#], 
    StandardDeviation[#]} & // {Rationalize[#[[1]], err], #[[1]] - 
    Rationalize[#[[1]], 0.006], #[[2]]} &
r = {23, 22, 21, 20, 18};
f = {45, 42, 39};
alfine[1] = {4.21, 4.40, 4.61, 4.84, 5.38, 3.93, 4.11, 4.31, 4.52, 5.02, 3.65, 3.82, 4.00, 4.20, 4.66};
alfine[2] = {3.69, 3.86, 4.05, 4.25, 4.72, 3.45, 3.60, 3.78, 3.96, 4.41, 3.20, 3.35, 3.51, 3.68, 4.09};
alfine[3] = {3.26, 3.41, 3.57, 3.75, 4.17, 3.04, 3.18, 3.33, 3.50, 3.89, 2.83, 2.96, 3.10, 3.25, 3.61};
alfine[4] = {2.86, 2.99, 3.13, 3.29, 3.66, 2.67, 2.79, 2.92, 3.07, 3.41, 2.48, 2.59, 2.72, 2.85, 3.17};
alfine[5] = {2.53, 2.64, 2.77, 2.91, 3.23, 2.36, 2.47, 2.58, 2.71, 3.01, 2.19, 2.29, 2.40, 2.52, 2.80};
alfine[11] = {1.03, 1.08, 1.13, 1.19, 1.32, 0.96, 1.01, 1.05, 1.11, 1.23, 0.89, 0.93, 0.98, 1.03, 1.14};
alfine[10] = {1.33, 1.39, 1.46, 1.53, 1.7, 1.24, 1.30, 1.36, 1.43, 1.59, 1.15, 1.21, 1.26, 1.33, 1.48};
alfine[9] = {1.51, 1.58, 1.65, 1.73, 1.93, 1.41, 1.47, 1.54, 1.62, 1.80, 1.31, 1.37, 1.43, 1.50, 1.67};
alfine[8] = {1.72, 1.80, 1.88, 1.98, 2.20, 1.60, 1.68, 1.76, 1.84, 2.05, 1.49, 1.56, 1.63, 1.71, 1.90};
alfine[7] = {1.95, 2.04, 2.13, 2.24, 2.49, 1.82, 1.90, 1.99, 2.09, 2.32, 1.69, 1.76, 1.85, 1.94, 2.16};
alfine[6] = {2.22, 2.32, 2.43, 2.55, 2.84, 2.07, 2.16, 2.27, 2.38, 2.65, 1.92, 2.01, 2.11, 2.21, 2.46};
ration[1, 0.01, 1]
ration[2, 0.02, 1]
ration[3, 0.01, 1]
ration[4, 0.02, 1]
ration[5, 0.01, 1]
ration[6, 0.01, 1]
ration[7, 0.01, 1]
ration[8, 0.01, 1]
ration[9, 0.01, 1]
ration[10, 0.012, 1]
ration[11, 0.01, 1]

こんな感じですが、有理化の結果と、誤差、入力値の標準偏差を計算して、入れ間違いを避けています。結果は、11速から順に

15/7,15/8,5/3,13/9,9/7,8/7,1,7/8,7/9,9/13,8/15

となりました。実際の中身を調べない限りは真実はわかりませんが、ギアは数15,13,9,8,7の5種類の組み合わせに落とし込むことはできています。(5/3は15/9です)実際のところ、これで計算すると、ブログにあったデータに対して1-2%のずれがありますが、今回の目的はチェーンリングの端数の決定なので、この誤差についてはこだわらないことにします。

Alfine11はリアのスプロケットに18Tあるいは20Tがつきます。フロントを53Tにして、先ほどのグラフに重ねてみましょう。

画像2

リアは20Tです。現在の50Tのみならず、34T切り替え時のギア比もカバーして、きめ細かい調整ができる(特に高速部)事がわかります。軽い方のギアの分解能は今ひとつです。

次にリア18T。

画像3

こちらは高速方向が伸びて、登坂は今より若干軽めというところ。34Tの2速相当までは軽くなりますので、まずまずです。Innerに39を今回も装備できれば、どうなるかというと、

画像4

こうなります。うん、53-39で良さそうです。というか、50-34ですと、50Tは軽すぎると言うことになるでしょう。ということで、Alfine11ブロのフロントですが、53Tをつけて、うまくいけば39TのInnerを加えると言うことでいきたいと思います。39Tですが、つくかどうかは神のみぞ知る、というところでしょう。リア幅135mmなので、湾曲度が違います。折りたたみ時に干渉する可能性は大いにありますので。

【追伸】

Shimanoのサイトに情報ありました....結論は変わりませんが、骨折り損かな?
でもギア比1(=直結)がないというのはすごいですね。

ギア比_1 0.527
ギア比_2 0.681
ギア比_3 0.77
ギア比_4 0.878
ギア比_5 0.995
ギア比_6 1.134
ギア比_7 1.292
ギア比_8 1.462
ギア比_9 1.667
ギア比_10 1.888
ギア比_11 2.153