ブロいじり・ブロあそび

ブロンプトンという自転車で遊んでいます

【ブロいじり】Brompton内装3速ギアを分解・注油

お断り:ここに書かれていることを参考に何らかの作業を実施された場合、起きたことに著者は一切の責任を持ちません。あくまで何か作業をされる場合はご自身の責任でお願いいたします。

 

愛車S6Rのリムが削れて寿命だったので、リヤホイールを新品に換えたんですが、どうも回転が重い。6速に入っているときペダルを逆に回すとチェーンが緩んで度々外れる事態に出くわす。新品なのでまだ堅いというのもあるのだろうけど、どうしても気になる。しかしショップで診て貰ったが、新しいうちは仕方がない様子。

で、気にはなってたが、内装ギアをオイル化している人のブログを発見。
https://syluet.com/blog/2016/12/07/%E5%86%85%E8%A3%85%E3%83%8F%E3%83%96%E3%80%81%E3%82%AA%E3%82%A4%E3%83%AB%E5%8C%96%E3%81%AE%E7%B5%8C%E9%81%8E/
向こう見ずな素人としては「これはやらねばなるまい!」とC-type レンチを調達し、グレサージュと薄型レンチをamazonで買ってやってみた。

まず、後輪を外し、リングバネを外してスプロケットを外します。ここまではよくやる話。ここからが未知の領域です。

16の薄型レンチとモンキーレンチで、玉押さえを緩めて浮かせます。内側はまだ新しい色が黒くないグリースもびっしり。

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このまま、玉受けを外し、スプリングを外したら、プロケットがついていたホルダーを上に引き上げ、外します。

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この部分はWAKO'S のチェーンクリーナーで洗い、その後はマルチフォーミングクリーナーで掃除、拭き取って乾かします。結構綺麗になったため、これ以上はばらしませんでした。以降の掃除は同様におこないました。

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残りです。C-タイプレンチの出番です。ベアリングを取り出し、掃除したあと、タイヤを押さえて反時計回り(正ネジです)に外します。あ、この付近から、変速用チェーンを再びねじ込んでおきます。(つけてないと、中の金具が脱落するという指摘があったので、念のため)。この蓋を外すと中身をさらに取り出すことにができます。

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外した順に右から置いていってます。一番左はラチェット部ですが、見にくいですが、手前のピンはバネがついていますので、拭くときには注意しましょう。(私はタオルが引っかかり、危うくバネを曲げてしまうところでした)

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ここまで来ると、中身はこのメインローターだけになります。反対側の玉受けの位置をホワイトマーカーで記録して、玉受けを外すと、シャフトごと抜き取ることができます。このとき、一応注意してほしいのが、遊星ギヤの軸です。上から(上とは、スプロケット側を上にして車輪を横倒しにしていることを想定しています)挿さっているだけなので、ひっくり返すとぽろっと落ちます。まあ、落ちても刺し直せば大丈夫なのですが、遊星ギヤが動いてしまうと挿し直せなくなって、メインローターを写真のように取り出すしかなくなりますので、ご注意ください。

掃除するならばいずれにせよメインローターは外す必要はあると思います。私の場合はメインローターのこちら側に見えているキャップスクリューネジも外して開け、中身を掃除しました。奥側のリングバネとラチェットとは外さなくても綺麗になりました。また内装ギヤのチャンバーの内側もクリーナーで掃除します。

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綺麗にしたシャフトとメインローターです。遊星ギヤもはめています。これをひっくり返すと遊星ギヤのピンが落ちるので、そうならないように慎重に戻します。戻したらグレサージュを吹き付けて、反対側の玉受けとベアリングを元の位置に仮付けします。

更に外した順の逆に、ラチェットから部品を戻していきます。戻す毎に軽くグレサージュを入れて戻します。Cタイプレンチで蓋をしたら、強く締め、残ったベアリングとスプロケットの芯部品も戻し、玉受けをつけます。シャフトを回してグレサージュを中で広げます。玉受けは少し浮かせて、隙間からグレサージュを入れます。(両方)その後、がたつかない程度に玉受けを締めて、完了です。

作業後ですが、内装ギアの回転音が軽くなり、静かになりました。重さも明らかに低減しています。気になるのは耐久性です。定期的に見ないといけないな~と思ってますが、今のところとっても快適です。