【ブロいじり】デュラエースクランクでフロント2速化
お断り:ここに書かれていることを参考に何らかの作業を実施された場合、起きたことに著者は一切の責任を持ちません。あくまで何か作業をされる場合はご自身の責任でお願いいたします。
bromptonのクランクをホローテックIIに換えるというのはいくつか例がありますが、私もやってみました。最終的には現行で手に入るクランクセットでフロント2速化ができましたので、メモをします。
写真は取り付けたときの写真ですが、50T-34Tの2つのギアが付いているのがわかるとおもいます。
過去の情報では、フロント二速にするには三速用のクランクが必要で、ぽん付けできるものとしてはシマノの105 (FC-5703)があるが、2020年の現在入手はebayぐらいです。
Shimano 105 FC-5703 3x10 Pocket kurbelarm Set 170mm BLACK CRANK-NEW | eBay
また、三速用のクランクはPCDが130mmが標準でして、ミドルのチェーンリングは39T。アウターを50Tとすると、大幅なギア比変更とはなりません。(2速用であれば、PCDは110mmで34Tがつきますので、変更度は大きくなります。)
今回利用したのはFC-R9100-P。
DURA-ACEのパワーメーター内蔵クランクです。チェーンリングは50と34。クランク長は170mmです。本来これは乗る人の体に合わせるんですが、クランク長が長いとお座りポーズでペダルを回したとき、純正のチェーンテンショナーと干渉します。(すでに1cmほど干渉していますが、する程度ですれ違うことはできてます。)
BBについては、TOKEN TK878EXを使いました。
ただし"ぽん付け"はできません。インナーチェンリングが折りたたんだときに右側のチェーンステーにぶつかるためです。そこで、クランクシャフト右側にギリギリまでスペーサーを入れる必要があります。私の場合は3mm程度でした。
スペーサーはTK878EXに付属するプラスチックスペーサーも使えますが、クランクシャフトに入れるスペーサーを最終的には使っています。
BBO-91
●24mmクランク用BBシムセット
内容:2.5mm×2、1mm×4、0.5mm×4
内径:24mm
これですね。右に2.5mm, 0.5mmのスペーサーを入れてます。
これだけでは不十分で、FC-R9100のチェーンリングボルト(アルミ製のトルクス)の逆皿の出っ張った部分を平ネジのようにヤスリで擦り落とす(もちろんこうするとチェーンリングボルトの強度はやや下がります。が、ねじ頭の厚さ自体は変わらないようにし、トルクス穴の深さは十分残っているので、許容範囲とすることとします。)
ことで、折りたたみ時のボディーとの干渉をギリギリ避けることができました。
ギリギリですが、お座りポーズの時、純正の6速チェーンテンショナーにも擦ります。が、一応お座りでペダルを回転する状態は確保しました。
この様にスペーサーを入れると、クランクの脱落防止つめは入るのか?(シマノのホローテッククランクにはそういうものがあります。これが入っていないと、左クランクが抜ける事故になる可能性があるとのこと。)と言う疑問がわきますが、以下の方法で一応入ります。
1. 左のクランクの止めボルトは完全に抜き、脱落防止爪のプレートも外しておく。
2. 左クランクを取り付け。クランクを押さえるネジキャップ(R9100-Pでは穴が空いたケーブルを通すための特殊仕様です)を押さえながらねじ込む。先端がネジに引っかかり、数ターン締め込む必要がある。
3.爪プレートを真上から入れる。(マニュアル通りに回転して入れようとするとなかなか入りません)入らなければ、2の過程で更に締め込む。入ったら、ネジを再びクランクに入れる。
4.ネジを交互に締め、13Nmのトルクで締め込む。R9100-Pの場合は最後にキャップをつける必要あり。
一応、爪はクランクシャフトに入り込んでいますので、抜けないはずです。
もし、ピンが入らない場合は、BBシェルの幅が広いためと考えられます。
私の場合は、BBの間の距離は67.5mmでした。もし、これが68mmより大幅に大きいときは、この間隔を詰める必要があります。具体的にはBromptonショップなどでBBシェルのフェーシングをやって貰うなどの必要があるでしょう。
なお、取り付けのトルクですが、BBは30Nm, クランクは 13Nm。
以前、ホローテック化したとき、FC-5750(SHIMANO 105の二速)ではどうやってもボルトが干渉して諦めていたフロント二速化ですが、思いもよらず最上位のDURA ACEでは可能という、予期せぬ幸運でした。
#brompton #ホローテック #パワーメーター